2024年10月25日、ボストンにて、JETRO主催の「Ecosystem Builder’s Summit 2024」が開催された。本サミットでは、米国中西部のエコシステムに焦点を当て、イノベーションと産業発展をリードする4つのパネラー企業から、その活動と重要性についてのプレゼンテーションが行われた。
米国中西部は製造業をはじめ、ヘルスケアやモビリティなど、多岐にわたる産業分野で豊かなエコシステムを築いており、サミットでは、スタートアップ支援や技術革新において重要な役割を担うアクセラレーターや大学の取り組みを紹介し、会場に集まったビジネスリーダーたちにとって、新たなビジネスチャンスの可能性を探る場となった。
サミットはJETROシカゴ事務所のプレゼンテーションからスタートし、米国中西部のエコシステム全体とその産業的特徴について解説され、その後、4つのパネラー企業が登壇し、各社が提供するスタートアップ支援や技術革新の取り組みについてのスピーチが行われた。
Wisconsin University(ウィスコンシン州):金属3Dプリンターやスマート工場などの先端技術研究を進め、産学連携を通じて地域企業をサポートしている。
Industry 4.0 Accelerator(ミシガン州):製造業の技術革新と生産性向上を目指し、スタートアップの支援や企業間の協業を推進している。
Gener8tor(ウィスコンシン州):スタートアップと投資家を結びつけ、メンタリングやネットワーキングの機会を提供している。
Beta District(オハイオ州):革新的なテクノロジーの実証実験を行うライブテストラボとして、プロトタイプの開発とテストを支援している。
セッション後には、軽食を交えたネットワーキングランチが実施され、参加者同士が交流を深める貴重な機会となった。ビジネスリーダーやスタートアップ関係者が互いに情報交換を行い、中西部のエコシステムについての理解がさらに深まった。また、直接的な質疑応答を通じて、将来的な協業の可能性についての議論も行われ、参加者からは「実り多い交流の場だった」という声が多数寄せられた。
(写真提供:JETRO NEW YORK)
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