日本生命保険相互会社(社長:清水博、以下、日本生命)は、米系生保のレゾリューションライフグループホールディングスリミテッド(創業者兼会長:クライブ・カウダリー、以下、レゾリューションライフ)を約82億ドル(約1兆2000億円)で買収、完全子会社化することを発表した。レゾリューションライフは、米国およびオーストラリアなどにおいて、既存の保険契約を買い取る事業を展開。運用資産残高は約850億ドル(約12兆円)、保険契約数約430万件の実績を持つ。この買収は、日本の保険業界において過去最大のものとなる。
日本生命では今年度よりスタートしている中期経営計画に基づき、海外事業の拡大を戦略の軸に据えて動いている。その背景にあるのは、日本国内の少子高齢化の影響による市場縮小があり、同社では、今後も国内外での他業種買収による収益源の多様化を図っていく。今回の買収により、同社の海外事業比率は、2023年度実績ベースの約4%から約20%へと拡大する見込み。
今後のスケジュールとしては、関係当局による許可等の手続きを済ませた後、2025年下半期までには買収・統合の完了を目指す。
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