双日株式会社(以下、双日)の100%子会社である双日米国会社では、米国中西部を中心にスーパーマーケット300店舗以上でテイクアウト寿司事業を展開する Sushi Avenue Inc.(以下、Sushi Avenue)から全事業を取得した。これまで主に、日本国内で蓄積してきた水産事業における調達力と商品開発力を基盤とし、マリンフーズ株式会社(以下、マリンフーズ)の新拠点であるMFアメリカとともに、需要が多様化する成長市場の米国で寿司事業に参入し、水産バリューチェーンのさらなる拡大を図る。

米国では、従来、高級レストランが寿司市場のトレンドを牽引してきた。しかし、近年では学校の食堂で寿司が提供されるなどローカル化し一般化が進み、市場規模は日本の約1.6倍まで拡大している。寿司の定着に伴い、今後は、根強い人気があるカリフォルニアロールに加えて握り寿司の需要が増え、水産物に対する種類と質のニーズが高まるものと見込む。Sushi Avenueでは、20州以上のスーパーの総菜売り場へ出店し、店内で調理することで、新鮮なテイクアウト寿司を販売。販売先に合わせたプライベートブランドも開発しており、スーパーと消費者のニーズに合わせた商品開発を強みとしている。

双日は、かねてより、マグロの養殖事業や加工事業、100%子会社である双日食料を通じた水産物卸売事業などに取り組んでおり、さらなる水産事業ポートフォリオ強化のため、2022年3月に水産食品加工のマリンフーズ、2023年4月に冷凍マグロ加工のトライ産業株式会社をグループ化し、国内外からの調達力、商品開発力を強化しながら海外進出を目指してきた。

マリンフーズにおいては、水産物卸売業の海外展開の拡大を目指し、新たな海外拠点として、MFアメリカを2024年1月に設立。今後はマリンフーズの持つ豊富な寿司ネタの供給力および寿司商品の提案力を生かし、マグロやサーモンといった定番以外の寿司ネタを盛り込んだ商品開発などを予定する。また、双日はロイヤルホールディングス株式会社株式会社銚子丸と3社で「SUSHITEN USA Inc.」を立ち上げ、米国西海岸を起点に、消費者の嗜好を捉えた寿司の新業態の創出に取り組む。

双日は、“お客様起点のビジネス(マーケットイン志向)”にこだわり、フードバリューチェーン構築を戦略的強化領域としている。本事業群を通じ、多様化する消費者ニーズに、グループが有する水産加工品の調達力と提案力を掛け合わせ、寿司を起点とする水産食品のバリューチェーン拡大を目指していく。

【Sushi Avenue の概要】
会社名 Sushi Avenue Inc.
設立 2004 年
所在地 895 Blue Gentian Rd, Eagan, MN, 55121
代表者 Nay Hla
主な事業内容 米国におけるテイクアウト寿司事業の運営

【MF アメリカの概要】
会社名 MF America LLC
設立 2024 年
所在地 1050 SW 6th Avenue, Suite 1200, Portland, Oregon,97204
代表者 小池 健一
主な事業内容 水産物の卸売

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