SolutionPort, Inc.
President & Founder
Kimihiro Ogusu, SHRM-SCP, PHR
 Email: k.ogusu@solution-port.com

 皆さん、ご自身や周りに「海外駐在」されている方がいらっしゃるかと思いますが、駐在員として赴任することに関してどう思われますでしょうか?新たなチャレンジにワクワクする方、環境の変化が怖いと感じている方もいるかもしれません。確かに、何かを変えることはストレスがかかりますし、必ずしもその「海外赴任」は望んだものではないかもしれません。でも、全体的に見れば、得だらけ、人生のチャンスだとも言えるのです。

 海外駐在体験から得られるものは、今後の日本にとって必要なものであり、しかも日本にいては決して得られないものです。具体的に言えば、専門性、言語、人脈の三つがそれにあたります。

 これらの三つの要素を身につけることで、皆さんが貴重な人材になれるんですよ!ボーっとしていたらあっという間に任期は過ぎてしまいます。望むにしろ望まないにしろ、せっかく駐在するのですから、その機会を存分に活かしたいものですよね。それでは、一つずつ見ていきましょう。

専門性

 アメリカは基本的に専門職社会でビジネスが回っています。組織、ひいてはビジネス社会がジョブ型で回っているのです。多くの人が働く中でのキャリアを決め、職種で言えば、経理の人は経理畑を進み、マーケティングの人はマーケティングを極める。エンジニアの人はその技術を磨き続けるといった感じで、これをキャリアのJourneyと呼んでいます。

 例えば、突然HRの人がエンジニアになるのは稀で、キャリアを変える場合には大学に行き直し、新しいキャリアに関する専攻を取ったり、資格やライセンスを取得します。新しいキャリアに切り替えたら、その道を進んでいくことになるので、複数のキャリアを同時進行するということにはなりません。

 アメリカのジョブ型雇用をイメージするには、アメリカンフットボールが分かりやすいでしょう。投げる人は投げることしませんし、蹴る人は蹴ることのみ。走る人は走りに専念し、ボールをキャッチする人は取るだけです。つまり、一つのことに集中する形なのです。これにより、特定の分野の専門家となり、そのスキルが将来的に日本でも通用することが期待できます。

言語

 次に言語ですが、アメリカの場合は公用語が定められていないとはいえ、やはり英語が重要です。「英語が得意です!」という方は多くないかもしれませんが、これは非常に重要です。日本にいる分には必要ないと感じるかもしれませんが、英語ができることでやれることの選択肢が広がり、今後、個人のスキルがより重要視される中で有利になります。

 英語ができれば、ビジネスのグローバル化に対応でき、国外のビジネスパートナーとのやり取りもスムーズに行えます。また、英語を通じてより多くの情報を入手することも可能になります。具体的な練習方法としては、毎日の音読をお勧めします。これは発音の筋トレであり、継続することで確実に上達します。

人脈

 最後に人脈ですが、これも非常に重要です。国外にいることで、これまで出会うことのなかった人々とつながる機会が増えます特にアメリカでは、様々な専門職の人々と繋がることができます。LinkedInを活用することで、転職してもつながりを維持でき、ビジネスネットワーキングのツールとして非常に有効です。

 海外駐在は大変な面もありますが、それ以上に得られるものが多いのです。専門性、言語、人脈を駐在期間中にしっかりと身につけ、日本に戻られた後も活かしていきましょう。

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